気分の浮き沈みにご用心【双極性感情障害は行動が極端】

笑顔の女性

医師への的確な報告が重要

女の人

通院は家族同行で行うべき

双極性感情障害の治療のために病院で診察を受ける際の受診形態は他の精神疾患と同様に医療面接となります。そのため、患者の症状や治療のために服用している気分安定薬などの薬の効果をどれだけ的確に医師に伝えることができるかが医師の状況把握の正確さに直結するのです。そして医師の状況把握が正確であればあるほど、効果的な治療を受けられる可能性は高まる訳ですから、患者側から医師へ的確な報告が行われるか否かが、より適切な治療を受けられるか否かに直結する訳です。そこで有効な方法として挙げられるのが、家族などのできれば同居している身近な人に通院の際に同行してもらう事です。特に双極性感情障害の症状の内、躁状態の時は患者にとっては好調な状況ですので、双極性感情障害の症状が発症しているという感覚を持つことが難しくなります。しかし、家族などの身近な人であれば、患者の日常の様子を間近で見ていますから、医師に客観的でより的確な情報を伝えることができるのです。さらに患者が学校や職場に通っていて、双極性感情障害の治療のための通院時に同行する家族などの身近な人がその学校や職場には同行していない場合、予め学校や職場に依頼して学校や職場での様子を聞き出しておくと、より的確な情報を医師に報告することが可能になります。

促進される原因究明の研究

双極性感情障害の原因はまだ究明されてはいません。親から継承する遺伝子が原因となって発症している説も挙げられていますが、近い遺伝子を持つはずの双子であっても発症率は安定しません。そのため、少なくとも遺伝だけが理由で発症する遺伝病と呼ばれる類の疾患ではないことが既に分かっています。現時点では双極性感情障害は遺伝の要素や慢性的にストレスを受けざるを得ないといった環境的な要素、そして患者自身の性格面が相互に複雑に関係し、そこに生活のリズムの乱れや過度のストレスといったきっかけが相まって発症するものと考えられています。また、うつ病の発症が特定の年代に偏るといった傾向を有していないのに対して双極性感情障害は発症年齢のピークが20代であることが明らかになっています。今後、こうした双極性感情障害に関する原因究明などの研究は益々進んでいくことが見込まれており、その結果としてより明確な双極性感情障害の原因究明、新しい治療方法の確立や治療方法の細分化などが図られることが期待されています。そして、双極性感情障害の原因や治療法などが細かい点まで究明されればされるほど、患者側から医師への的確な情報提供をできるか否かが治療の適切度合いに対してより強く作用するようになることを理解しておく必要があるのです。